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2017-10

座敷蛇 - 2014.06.22 Sun

s-へび

 居間に列車が到着した。深い夢見へ向かうらしかった。
 小さな人々がおりてきて、意識の表面へと向かっていった。
 「深い夢見」へ行きたかったので、列車に乗った(どのようにして乗ったかは覚えていない)。

 客車はすべて食堂車で、人気がなかった。イザベルという女が、ゾンビみたいに踊っていた。
 メニューにはすべて「台湾ラーメン」とかかれていた。他のものはないらしかった。そばにいた悪魔が言った。「心配はいらないよ。辛いのは男向けだけだ。女向けのやつは、度を越して甘いんだ。特にあんたのようなスオミ人に対しては」おや、いつの間にこんなものがいたんだろう。でも悪魔のいうことだ。信用できない。スオミって何だろう?
 「誤解があるといけないから言っておくけど、おれの仕事は人間の糞尿の処理だけだ。今は食事に来ただけだから安心するがいいよ。でも料理人がいないから、自分で作るほかないなあ」
 どうやら列車は深い夢見には行かないらしい。さきほど客車で火事があって行先が急に変更になり、今はむしろ目覚めと現実の国へ向かっているのだそうだ。なんだ。がっかりした。乗っている意味がない。

 「車庫の穴を出た向こうには」と悪魔が言った。「人語を解する信号機がいて、台湾ラーメンの材料が豊富な入り江の場所を教えてくれるんだ。台湾ラーメンというのはね、実は台湾の食べ物ではないんだよ」ぼんやりと薄れゆく意識の中で、確かそのような言葉を聞いたように思った。
イメージ:ピーター・ハミル「夢見」(Out Of Water) 


「フィエスタの夜、イザベルのダンス」
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