アシュラン - 2020.10.29 Thu

・イン・ザ・ラビリンス「神秘の回廊」
このアルバムは昔CD店で偶然見かけて衝動買いした。
その時点においてこのグループや作品に関する予備知識は全くなかった。ただジャケットのイラストに興味をひかれてその場で購入した。あと、帯によるとスウェーデンのプログレッシヴ・ロックらしかったので、その点も興味をひいた。
ジャケットには薄暗い感じのところで絵筆をとる男が描かれているのだが、この絵がフォン・ツァムラの「ツァムララナンマ」を連想させた。
「ツァムララナンマ」のような音楽を想定していたが、実際に聴いてみるとかなりイメージの違う音楽だった。ツァムラのような茶目っ気を感じさせるようなタイプの音楽ではない。非常に民族的な音楽で、アジア的な要素が濃い。曲名も「カラコルムの峠」「ヒラム・アビフ」「アリー・ハッサン」「アシュラン※」「ミノタウロスの瞑想」「アラル海」など非常にエキゾチックである。以前これを車の中でかけていたら父が千夜一夜物語のようだといっていた。
こういうところがこの作品の持ち味なのだが、この音楽は外面世界への旅というよりも、内面世界への旅へといざなう音楽ではないかという感じがする。
個人的には名作だと思っている。とても気に入っている作品で、今でもよく聴いている。
発表は1996年ごろと思われる。主要アーチストはピーター・リンダールという人物で、メンバーは他にミカエル・W・ゲイエル、カリン・ランガルド・ゲイエル、スタファン・オットマン、ウルフ・ハンソン、ヘレナ・セランダー、ヘレナ・ヤコブセン。
※解説によると、トルコ語でライオンのことだそうだ。
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