井戸の中の啄木鳥 - 2020.07.28 Tue

ポッツォ・ダル・ピッキオ
ピッキオ・ダル・ポッツォ「ピッキオ・ダル・ポッツォⅠ」:
イタリアのプログレッシヴ・ロックの名盤で、発表は1976年。
私はピッキオ・ダル・ポッツォのアルバムを3枚聴いた。「ピッキオ・ダル・ポッツォⅠ」「ピッキオ・ダル・ポッツォ 2nd(かれもがみんな悩みを抱えている)」「ピクニック」の3枚である。「ピクニック」は他の作品のようなひねった部分があまりなく、落ち着いたわかりやすい音楽になっている。「ピッキオ・ダル・ポッツォ 2nd」は最も前衛的な感じのする作品で、ひねった和音(進行)や変拍子を多用し、先を予測できない複雑な音楽になっている。
今回紹介する「ピッキオ・ダル・ポッツォⅠ」はひねった(不協和な)部分もあり、いいメロディーもありで、バランスの取れた面白い作品になっている。個人的にとても好きな作品だ。
遊び心を感じさせるところがあって、ガラガラとうがいの音が入ったり電話がジリリンと鳴ったり「ココメラスティコ」で最後だけわざと音階を間違えて歌ったりと、茶目っ気のある仕掛けがあちこちにちりばめられている。
一方でイタリアらしい陽気な旋律を感じさせるところもある。「ナピア」の後半部分が美しい。
作品メンバーはアルド・デ・スカルツィ、アンドレア・ベッカリ、パオロ・グリジォロ、ジョルジオ・カラギオソフ。アルドはニュー・トロルスのヴィットリオ・デ・スカルツィの実弟。
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・「チューブラー・ベルズ」マイク・オールドフィールド:
言わずと知れたマイク・オールドフィールドの代表作で、ソロ・デビュー作品。発表は1973年。
20分以上のインストゥルメンタル曲2曲で構成されている。マイク・オールドフィールドはこの作品で約28種類の楽器を演奏し、約2300回のダビングを重ねてこの作品を作り上げたという。
長い音楽とはいっても長々とインプロヴィゼーションを続けるというものではなく、実に細かくきちんと作曲された音楽で、ロック楽器を使って作られたクラシックの交響曲という感じである。構成や盛り上がりなどによく気が配られていて、聴いていて飽きない。
このアルバムに続く「ハージェスト・リッジ」「オマドーン」も同じアプローチで作られている。
この曲はのちに「エクソシスト」とかいう映画で使われたらしい。あいにくその映画を全く知らないのでどういう使われ方をしたのかは知らないが、インターネットで調べたところ、どうも無断使用くさい。
後に「Ⅱ」「Ⅲ」「ザ・ミレニアム・ベル」など続編が制作されている。