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2020-09

第三の耳 - 2020.09.14 Mon

s-第三の耳

・「錬金術」サード・イアー・バンド

 作家のミヒャエル・エンデは錬金術について、錬金術の目的は金を作ることではないと述べている(「ものがたりの余白」岩波書店)。
 詳しく調べたわけではないが、錬金術には神秘思想的(宗教的)な側面もあったようだ。このアルバムのいう錬金術もそういうものを指すのかもしれない。
 このアルバムは昔ジャケット・デザインに興味をひかれて買ったのだが、非常に独特で幻想的な内容である。幻想的というよりも民族的といったほうがいいかもしれない。呪術的というか、オドロオドロしいところもある。プログレッシヴ・ロックに分類される作品ではあるが、そもそも通常のエレキギターやドラムスなどは出てこない。
 ではどういう音楽かというと、バイオリンとかタブラとかオーボエなどが出てきて、怪しげな民族的な音を出している。こういうのをチェンバー・ロックというそうだ。通常のロックとは違う作品なので、聴く人を選ぶ音楽かもしれない。しかしこの独特の雰囲気は慣れると面白い。
 作品のメンバーはグレン・スウィニー(タブラ、ハンド・ドラム、ウィンド・チャイムズ)、ポール・ミンズ(オーボエ、リコーダー)、リチャード・コフ(バイオリン、ビオラ)、マル・デイヴィス(チェロ、スライド・パイプス)。

 ちなみにこのアルバムのジャケットデザインの絵は、うろおぼえなのだが、たしかミヒャエル・マイヤーの「逃れ行くアタランタ」とかいうものではなかったかと思う(間違っていたら申し訳ない)。

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井戸の中の啄木鳥 - 2020.07.28 Tue

s-井戸の中のキツツキ
ポッツォ・ダル・ピッキオ

ピッキオ・ダル・ポッツォ「ピッキオ・ダル・ポッツォⅠ」:
 イタリアのプログレッシヴ・ロックの名盤で、発表は1976年。
 私はピッキオ・ダル・ポッツォのアルバムを3枚聴いた。「ピッキオ・ダル・ポッツォⅠ」「ピッキオ・ダル・ポッツォ 2nd(かれもがみんな悩みを抱えている)」「ピクニック」の3枚である。「ピクニック」は他の作品のようなひねった部分があまりなく、落ち着いたわかりやすい音楽になっている。「ピッキオ・ダル・ポッツォ 2nd」は最も前衛的な感じのする作品で、ひねった和音(進行)や変拍子を多用し、先を予測できない複雑な音楽になっている。
 今回紹介する「ピッキオ・ダル・ポッツォⅠ」はひねった(不協和な)部分もあり、いいメロディーもありで、バランスの取れた面白い作品になっている。個人的にとても好きな作品だ。
 遊び心を感じさせるところがあって、ガラガラとうがいの音が入ったり電話がジリリンと鳴ったり「ココメラスティコ」で最後だけわざと音階を間違えて歌ったりと、茶目っ気のある仕掛けがあちこちにちりばめられている。
 一方でイタリアらしい陽気な旋律を感じさせるところもある。「ナピア」の後半部分が美しい。
作品メンバーはアルド・デ・スカルツィ、アンドレア・ベッカリ、パオロ・グリジォロ、ジョルジオ・カラギオソフ。アルドはニュー・トロルスのヴィットリオ・デ・スカルツィの実弟。

チューブラー・ベルズ - 2020.07.10 Fri

s-チューブラー・ベルズ
・「チューブラー・ベルズ」マイク・オールドフィールド:
 言わずと知れたマイク・オールドフィールドの代表作で、ソロ・デビュー作品。発表は1973年。
 20分以上のインストゥルメンタル曲2曲で構成されている。マイク・オールドフィールドはこの作品で約28種類の楽器を演奏し、約2300回のダビングを重ねてこの作品を作り上げたという。
 長い音楽とはいっても長々とインプロヴィゼーションを続けるというものではなく、実に細かくきちんと作曲された音楽で、ロック楽器を使って作られたクラシックの交響曲という感じである。構成や盛り上がりなどによく気が配られていて、聴いていて飽きない。
 このアルバムに続く「ハージェスト・リッジ」「オマドーン」も同じアプローチで作られている。
 この曲はのちに「エクソシスト」とかいう映画で使われたらしい。あいにくその映画を全く知らないのでどういう使われ方をしたのかは知らないが、インターネットで調べたところ、どうも無断使用くさい。
 後に「Ⅱ」「Ⅲ」「ザ・ミレニアム・ベル」など続編が制作されている。

ゾンマーアーベント - 2020.06.28 Sun

s-ゾンマーアーベント20
「世界はロマン化されねばならない。そうすれば根源的な意味がふたたび見出せよう」
(「ノヴァーリス作品集Ⅰ」ちくま文庫)

・ノヴァリス「ゾンマーアーベント(過ぎ去りし夏の幻影)」:
 ドイツのプログレッシヴ・シンフォニック・ロック・バンドのノヴァリスの3作目のアルバムで、1976年に発表された。全3曲の作品。作品のメンバーはルッツ・ラーン(ky)、デートレフ・ヨープ(g)、ハイノ・シュンツェル(b)、ハルトヴィッヒ・ビーライヒェル(ds)。グループ名はロマン派のノヴァーリスに由来する。
 ドイツにはエニワンズ・ドーターやヘルダーリン、ウィンドの「モーニング」など美しい作品があるが、これらの作品の多くは英語で歌われている(ヘルダーリンの1作目はドイツ語で歌われている)。その点ノヴァリスはドイツ語で歌われているものが多く、雰囲気的に合っているような感じがする。
 私が初めて聞いたノヴァリスのアルバムがこの作品だった。私はこの作品のよさを理解するのにかなり聴きこまなければならなかったが(ノヴァリスを全く聴いたことのない方にはあまりお勧めしない)、今ではとても好きな作品になっている。静かで夢幻的な美しい作品で、聞けば聞くほど味わいがある。

火の鳥 - 2020.06.05 Fri

s-火の鳥
ファイちゃんのファイズリ卵

・ルーナ「火の鳥」:
 ルーナは元オザンナのダニーロ・ルスティチがジョー・アモルーソ(key)、ダリオ・フランコ(b)、サバティーノ・ロマーノ(Dr)らと結成したグループで、アルバムを1枚残した。
 1981年に発表されたこの作品は1曲を除いてすべて歌もので、メロディーが美しい。ウーノやノヴァと異なり、英語で歌われている曲はなく、すべてイタリア系の言葉で歌われている。

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